うちの会社は業務端末は徹底的に安いもので揃えている。
このような事を、ドヤ顔でいう経営者がたまにいますが、正直大丈夫かなと思う。
もちろん、使用頻度にもよるのでしょうが、毎日使うであろう業務端末を価格重視で考える意味がわからない。
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時間あたりの生産性が求められる時代なのに
労働時間や残業に対する考え方が、シビアになっている現代では、一定の時間に対してのパフォーマンスが求められる事は、もはや常識だ。
経営層は、限られた時間の中で最大の成果を出す事を考えているはずなのに、従業員が使うパソコンに対しては、スペックを抑えてでもコストを抑えようとする。
これは、とても矛盾した考え方だとは思わないだろうか?
一概には言えないが、操作のしかたによって、パソコンがプリーズしたり遅延したりする。
仮に、パソコンの起動に5分かかり、20秒のプリーズが10回あった場合には、1日に10分弱、一週間で50分、1ヶ月で、200分ロスすることになる。
人件費に換算すれば、低スペックのパソコンがどれだけ非効率かご理解頂けるだろう。
ちなみに、低スペックの端末が原因で、業務が進まないと嘆いている方は意外と多く、それ自体を問題だと認識している経営者が少ない事も付け加えておく。
パソコン選びの基準
低スペックのパソコンを利用する事でのデメリットについては、これまでの説明で理解いただけたと思う。
ここからは、実際にどのような端末を選べば良いのかを説明していきたい。
あくまで、1つの指標にはなるが参考にしていただきたいと思う。
営業スタッフ、事務作業関係
利用ケースとしては、オフィソフト、Webアプリケーション、メールなど。
Windows10/8GB/SSD256GB/Corei5最低でもこれくらいのスペックがあると望ましい。
SSDとメモリ8GBは必須だ。
デザイン、プログラミング関係
イラストレーターやフォトショップ、CADソフト、エディターや統合開発環境などを使用する場合、パソコンのスペックが適正でないと、作業が捗らない。
これらの仕事は特に、スペックには拘るべきである。
WindowsにせよMacにせよCorei7/16GB/SSD256以上は必須だろう。グラフィックボードのスペックについてはソフトウェアの要件に応じて最適なものを選ぼう。
いずれにせよ、少しオーバースペックではないかと考えられるくらいの端末の方が、業務効率の向上の意味でも望ましい。
スペックの無駄を考える前に時間の無駄を考えてみる
どうも、ハイスペックの端末については、オーバースペック、無駄な機能だと揶揄されることが多いが、処理速度が上がり業務効率の向上につながるのであればそれを無駄とは言わない。
一昔はアナログな仕事が多く、今思うと非常に効率の悪いことが多い、そして長時間労働が美学と捉えられていた傾向があり、多少の非効率は気にならなかった。
しかし、現代において、作業スピード、作業効率は向上できるのにもかかわらず、向き合わない事は、考える事を拒否しているのと同じであり、思考停止状態と等しい。
私は、長時間労働に関しては、肯定も否定もしない。ただ業務効率を高める努力は怠るべきではないし、生産性は常に追求するべきだと思う。
それが、パソコンの処理速度によって阻害される事は、決してあってはならないことである。