GSuite for Educatonのコアサービスである、『Classroom』について紹介していきます。
目次
Classroomとはどんなサービスか?
『Classroom』とは、オンライン上で運営するクラスになります。
例えば、学年1年に1組というクラスがあった場合、リアルの世界ではそこに教室があります。教室に生徒が集まり、教室で国語、数学、英語のような授業を受けて、宿題を提出したり、答案を返却されたりされますよね。
それが、オンライン上で実現できるサービスになります。
GSuiteやGoogleアカウントが教師や生徒の役割を果たし、オンライン上で授業を展開したり、課題を提出したり、採点や答案返却を行ないます。
クラス内には『ストリーム』とよばれる掲示板もありますので、そこで伝達事項を流したり、個別に連絡をすることも可能です。
当然、他のアプリ機能(ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、Gmail、カレンダー、Meet、チャットなど)を活用することもできるので、コンテンツの作り方次第で、独自の教育システムを開発することが可能なのです。
実際にClassroomを作ってみよう
実際にClassroomを活用してみましょう。このClassromというサービスは言語化すると非常に抽象的なイメージなりやすいので、実際にクラスを作成して色々と触ってみるのが一番理解しやすいと思います。
クラスを作成する
まずはクラスを作成していきます。これは自分が担任のクラスをClassroom上に作成していくイメージになります。
アプリの選択から『Classroom』を選択しましょう。
[+] をクリックして、「クラスを作成」を選択します。
クラスを作成していきます。「クラス名」は必須です。今回は『ラスルーム(デモ環境)』としました。
「セクション」「科目」「部屋」については任意の設定で構いません。必要事項の記入が終わったら、「作成」をクリックします。
Classroom内に先程作成したクラスが出来上がりました。これでクラスの作成は以上になります。
クラスを作成する際の考え方
実際にClassroom内にクラスを作成する際に、判断に迷う事例を紹介します。
クラスを作成する際に、最も多く迷うパターンとして
- クラス単位(1年1組など)で作成する
- 授業の科目単位で作成する
このいずれかで迷うケースがほとんどです。
個人的におすすめの方法は、1の「クラス単位(1年1組など)で作成する」パターンになります。
例えば、1年1組の時間割を簡易的に作成してみます。
ー | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
1限目 | 英語 | 数学 | 理科 | 社会 | 国語 |
2限目 | 英語 | 理科 | 国語 | 国語 | 英語 |
3限目 | 社会 | 数学 | 数学 | 数学 | 理科 |
4限目 | 数学 | 国語 | 英語 | 英語 | 社会 |
このような時間割があったとします。授業毎にクラスを作成すると、英語・国語・数学・理科・社会と合計5つのクラスを作成する必要があります。
しかし、1年1組のクラスの中に、『トピック』を用意して、英語・国語・数学・理科・社会の授業を作成すれば、授業をユニット単位で整理することができるのです。
さらに、クラスのドライブフォルダの中に授業毎のフォルダーを作成することで、スライドやドキュメントで作成した資料や教材、フォームで作成した課題などを授業のユニット単位で格納することができるのです。
クラスにあるトピック機能を上手に活用することで授業単位のユニットを用意することができます。そこに課題や教材をどんどん入れていくようにしましょう。
メンバーの追加(教師・生徒の追加)について
クラスのトピックを活用して、授業のユニットができたら、教科担任を追加します。
教師や教科担任を追加する場合は、右側にある「教師の招待」をクリックして、招待したい教師のメールアドレスを入力し「招待」をクリックします。
一方で生徒の場合も同様ですが、招待する方法とクラスコードを送信する方法があります。
教材の作成について
Classroomにクラスを作成して、授業のユニットを作成しました。
授業を作成したら、教材を作成して生徒に配布します。教材は様々なツールで作成できますが、ここでは、教材をクラスの授業ユニット内に反映する方法をご紹介します。
教材の準備
サンプルとして英語の教材をドキュメントで作成してみます。
[授業]を選択して、「作成」>「資料」をクリックします。
タイトルに「英語の教材」と入力して、詳細(省略可)に資料の説明文を記載しましょう。ここで「追加」または「作成」をクリックして資料を関連付けます。既に、資料の用意ができている場合は「追加」をこれから作成する場合は「作成」を選択します。
今回は、ドライブ内にドキュメントの資料を作成しておきましたので、それを関連付けます。
追加をクリックして、Googleドライブを選択、ドライブ内の「サンプル英会話」を選択して、追加します。
教材の投稿
資料に教材を添付したら、投稿の対象を選択します。今回は、『クラスルーム(1年1組)』になりますのでチェックを入れて、トピックは『英語』を選択します。
なお、ここで「トピックなし」を選択すると、ユニット外に資料や課題が表示されます。授業以外の掲示物などを表示する場合などに有効です。
最後に『投稿』をクリックして、ユニット内に資料を配布していきます。ここでは投稿の種類を『通常投稿』と『予約投稿』を選ぶことができますので、必要に応じて使い分けて下さい。
投稿が完了しました。英語のスト-リームに教材が反映されました。
Meetを活用すればオンライン授業も可能
ここでは細かな説明は割愛させていただきますが、GoogleMeetを活用すればウェブ会議形式でオンライン授業を開催することも可能です。
クラスの設定ページから、Meetのリンクを作成して配布したり、生徒に表示させることもできます。また、期間限定ですが、ストリーミング配信をすることも可能です。ストリーミング配信は、通常、G Suite Enterprise for Educationに適用されているサービスです。
GoogleMeetに関する記事は過去にも掲載していますので、よかったら参考にして下さい。
その他、Gsuite関連の記事のまとめはこちらからご覧ください。
今回はこの辺で。